さて、英語の罠にはまった私がそこから
何を得たかというお話でした。
それは、英語圏の人とコミュニケーションがとれること。
英語で歌えること。
英語の本が読めること。
ここまでじらしておいて、こんな当たり前の話じゃ
誰も納得しないでしょうね?
わかりました。じゃーここで種明かしを
実は英語の響きがボイストレーニングにいかせるんです。
外人は声が深いとよくいわれますが、
それはひとつの側面に過ぎません。
英語圏の人たちは、むしろ高い響きに特徴があるのです。
専門的にいうと周波数ということになりますが、まず日本語
と英語ではどう違うのか?という基礎知識からお話します。
周波数とは1秒間に繰り返される音の振動数のことで、
Hz(ヘルツ)という単位で表されます。
振動数が多いほど周波数は高く、少ないほど周波数は低くなります。
人間の耳に聞こえる周波数はおよそ16〜20,000Hzの範囲で、
これ以外の周波数を直接聞くことはできないそうです。
そして、それぞれの言語には、固有の周波数帯域があります。
例えば、日本語の周波数は、125〜1,500Hzであるのに対し、
英語はなんと1,000HZ〜13,000HZという高周波で話されています。
(英語は米語より高い周波数域帯が使われています。)
なんと日本語は、世界で最も低い周波数帯域を持つ言語の1つで、
逆に英語は、世界で最も高い周波数を持つ言語なのです。
そして、英語と日本語の周波数を比べてみると、なんと共通する
部分が1,000〜1,500の部分しかないことがわかります。
このことから、英語と日本語はまったくかけ離れた言語であるといえます。
本当に同じ地球人なのかと思うほどです。(笑)
どおりで我々日本人にとって英語が難しいわけです。
ここからちょっと面白い私の実体験をお話します。
私がアメリカに住んでいたとき、ロシア出身の
ボーカリストと知り合いになりました。
アメリカにきてからまだ2年ちょっとの19才の女性でした。
あまりにも流暢な英語を話すので、私ははじめ
彼女のことをアメリカ人とばかり思っていました。
ここまで英語の発音がパーフェクトなら
何か特別な上達法があるに違いない。
そう思い彼女からその秘訣を聞き出そうとしました。
「どうやったら君みたいに英語が上手くなるの?」
そして、返ってきた答えは・・・
彼女「基本的な日常会話の本と、それについていたテープを覚えただけ」
私「・・・・・・本当にそれだけ?」
彼女「うん、それだけ。」
私「・・・・・・・・・・・・・」
落ち込みましたね、所詮、才能やセンスの差かと
言語の周波数について知るまでは。
そうだったんです周波数だったんです。
ロシア語は125〜12,000Hzにわたる
幅広い周波数域の言語だったのです。
そう、ロシア語は日本語と英語の周波数域をもカバーしているのです!
ロシア人は語学が得意な国民であるという話を後から
知って、彼女が英語の上手いわけがやっとわかりました。
そういえば、彼女に教えた片言の日本語を、まるで日本人
のような発音で話すので、ビックリしたことも思い出しました。
そしてこの周波数を知ってから、更なる驚愕の事実がわかりました。
これこそがボイストレーニングにいかせるのです!
その正体とは?
次回につづく。
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