多くのボーカリストが声域を拡げるとか、 声量を伸ばすこと
ばかりに血眼になっていますが、
歌を歌う上でそれ以上に重要なのがリズム、グルーブです。
しかしながら、ボーカルスクール、ボーカル教室でいままで
しっかりと取り組まれてきませんでした。
たとえ、行っていたとしても、本当の意味でボーカリスト
が使えるとトレーニング法は確立されていませんでした。
いくらダンスの練習をしても、体でリズム、グルーブが
表現できたとしても、歌に応用できなければ仕方ありません。
ダンスの上手いジャニーズ系の人達がグルーブのある歌を
歌えるとは限りません。
それは、ボーカリストとしてのリズム、グルーブの練習
をしていないからです。
私がアメリカにいたとき
「音程ははずしてもいいから、リズムだけは絶対はずすな!」
と多くの先生、ボーカリストに口を酸っぱくして言われました。
アメリカでは、リズム、グルーブが悪いと一人前の
ボーカリストとして認めてくれません。
日本でリズムのことはそれほど重要視されていなかったので、
とても衝撃を受けた覚えがあります。
今後日本でも今以上にリズム、グルーブのいいボーカリストが
もてはやされる時代になることは間違いないでしょう。
アメリカ人ですらリズムについてはシビアに練習するのに、
リズム感において彼らより劣る日本人が訓練しないわけにはいきません。
「リズム感は先天的なもの」
「狩猟民族と農耕民族ではDNAが違うので練習してもムリ」
という人もいますが、
私自身や、多くの方へのレッスンを通して、後天的な訓練
によりかなり改善できることがわかりました。
そして先日、リズム、グルーブに強いこだわりを持つ
マーク・マクミレンさんの「ボーカリストのための
リズム&グルーブ ワークショップ」を開催し大盛況
のうちに幕を閉じました。
実は告知はしませんでしたが、当日はスペシャルゲスト
をお招きしました。
ご参加いたたいた方にもお知らせしてなかったので、
当日、皆さんとてもビックリされていました。
やはり、せっかく足をお運びいただいたからには
得をしていただきたいですからね。
輝かしい経歴をお持ちのとてもパワフルでソウルフルな
黒人女性シンガーとだけ申し上げておきましょう。
当日は、マーク・マクミレンさんとスペシャルゲストの
ダブル講師ということで、とても贅沢なワークショップ
&ライブになりました。
リズム、グルーブの大切さとその奥深さを目の当たりにして、
皆さん目の色が変わっていました。
参加者の声
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マークマクミレンさんのワークショップ、ホントに素晴らしかったです!
すごかったです! ただただ感動しました。
リズムグルーヴがどんなに大切なものか、奥が深い物か自分は全く
知らなかったんだと痛感しました。
あのI just want to love youでのインプロビゼイション、
すごすぎて笑ってしまいました。(笑)
まだまだ知らない事だらけなのだと思いますが、リズムに対する理解と
好奇心が、このワークショップで深まりました。 ありがとうございます。
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自分自身ワークショップなど参加したことがなかったので、
大変いい経験になったと思っております。
はじめからいい音楽は作れないこと。
ふとした時に音楽が生まれること。
楽しんで実践するように心掛けるようにする。
またライブなども行っていただき生の演奏に触れ、
いい刺激をもらいました。
初めて聴いたにもかかわらず感動して涙ぐみました。
そのくらいすごい方々だと思いました。
本日のことが今後の自分にいい影響を与えてくれると思います。
もし、不参加だったらほんともったいないと後々後悔したと思います。
貴重な時間に参加させていただきありがとうございました。
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二人の偉大なシンガーに、教えていただける機会は滅多にないことなので、
昨日は僕の音楽人生において、とても重要な日になりました。
リズムの重要性は、わかってはいるつもりでしたが、
まだまだ全然わかっていなかった ことを痛感させられました。
マークさんの演奏している時、常に正確なリズムだった事が
まさに、トップシンガーの象徴だと思います。
聴いていて、とても気持ちよく、自分自身も歌っているような
気持になります。本当にあのように歌いたいです。
マークさんが、理想のボーカリストについて、
おっしゃっていたことは、なるほど、と思いました。
常にリラックスしていて、歌がスイングしている。
ちょっと正確なリズムより遅れ気味で、なんでも急いで歌うのではない。
まさに金言です。自分もそのようになりたいと思いました。
また今日から、練習に励みたいと思います。
このような機会を作ってくださり、ありがとうございました。
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今回のクリニックで教えていただいた「16分音符で区切って(中略)」
というエクササイズは、まだ自分には難しいので・・・、
もう少し簡単なところから始めてみようかと思っています。
それから「歌を歌う時決まったメロディを常に歌うだけじゃなくて、
少しフレーズを変えたり、リズム、グルーブを変えて、アレンジして
歌うと色んな変化がつけられるようになって、幅が広がって良い」
という話の中で、マークさんが言われていた、「上手くいかない、
はまらなくて失敗するリスクはあるけど、そのリスクを恐れずに
常に何か新しいことにチャレンジすることで、幅が広がることになるから、
恐れることはないよ、恐れずにやりなさい」という言葉も非常に印象的で、
心に響きました。
改めて、失敗を恐れずに行動することの大切さを教わった気がします。
そして、ライブやマークさん達がフレーズ、メロディラインを即興でつけながら、
やり取りするエクササイズを見せていただいた時のお二人の声の使い方、
バリエーションの豊富さ、幅広さに驚きました。
お二人とも、小さい音でやわらかく出す声もあればパワフルな声、
囁くような声と、声の表情というかカラーの引き出しがたくさん
あって表現力の凄さに圧倒されました。
歌詞や言葉だけでなく、声のバリエーションだけで表現するということは
こういうことなんだなと体感する事が出来た気がします。
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これをやれば絶対!という方法は聞くことはできなかったと思います。
だけどそれこそが自分にとって最大の収穫でした。バードビークのレッスン
でもやったリズムの練習、マークさんの、少しずつずらしていったり伸ばしたり
縮めたりする練習(遊び?)、
その他メロディ抜きのリズムだけで歌う練習など、単純なシンプルな練習を、
『やる』ことが重要なんだと気づかされました。
ひたすらやる。カラダに染み込むまでやる。自然に出来るようになるまでやる。
もちろん楽しく出来るよう工夫する必要はあると思いますが。
練習方法を知っている、だけど出来ない、というのは自分がやっていないからだ、
とりあえず時間を割きやっているつもりになっているだけだ、と、
今回のワークショップで気づきました。
安田さんも以前メルマガに書かれましたが、魔法のような練習方法はない、
と改めて気づきました。
それは逆に言うと、正しくやれば必ず出来る、ということだと思います。
それと自分の場合、頭で考えながらならとりあえず出来る、という段階で
OKサインを出していた気がします。
そこから進んで、考えなくても自然に出来るまで練習するのが大事だと思いました。
今回のワークショップで、練習すれば必ず出来るんだ(リズム、グルーヴに限らず)、
という自信を得ることが出来ました。
ですが今は、練習すれば必ず出来る、という知識を得たに過ぎません。
これからちゃんと毎日練習し続けることが大事なんだと思います。
今回ワークショップに参加できて本当に良かったと思います。
ありがとうございました!
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足でリズムを取る動きなど、実際に取り入れることができるなと
思うことを色々まで観察できました。
曲の演奏中は特にリズムの取り方を意識して聞いてましたが、
マークさんのリズム取りには何度も痺れました。
このクリニックの一番素晴らしいところは、演奏の後、本人の口から
それを実際にどう意識してやってるのか、どうすれば上達させることが
できるのかまで聞けたところだと思います。
ひとつのフレーズが無限のバリエーションに拡がる彼らの自由な
即興を聞いて、音楽についての捉え方広がり、歌の新たな魅了を発見
できたと感じています。
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マークさんとジーンさんの歌を聴いて、ひたすら感動しました。
感動というと、あまりにありきたりでもっと適切な表現がないかな・・
と思うほど、言葉では言い表せない「何か」が伝わってくるライブでした。
お二人は楽しそうに自由に声を操りながら、私たち観客と音楽で
コミュニケーションをとろうとされているように感じました。
私も、歌うことでより多くの人に「何か」を残せるシンガーになりたいと
本当に思いました。
歌うことの奥深さに触れることができ、改めて気合いが入りました。
歌う時になぜリズムが大切なのか、お二人が歌う時に何を心がけているのか、
それを少しでも学ぶことができ、貴重な体験でした。
それとともに、やすだ先生のもとでレッスンを受けられる環境にいることを
幸せに感じました。
歌うことでどんなことができるか、どんな歌い手になりたいかを模索しながら
日々の練習を大切にしていきたいと思います。
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1回目と共通していえるのがマークさんのトレーニング方法はより実践的で、
(実際に活動していると忙しいなかでいかに基礎トレーニングを混ぜ込まして
こなすかが意外と問題になると思うんですが)
無駄なく音楽的に、かつちゃっかり大切なトレーニングができることがすばらしい
と思います、そういった意味でも今回はとても勉強になりました。
あとジーンさんのアーティストシップに心をとらえられました、
お客の小さな反応を見逃さない!ライブから聞いて学ぶことがとても多かったです。
ほんとに素敵な夜でした
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生の歌やフィーリングを体感して初めて分かる事があると感じました。
歌の始まりや終わりを含めたリズムの大切さ、グルーヴの生み出す心地よさ等々・・・
たくさんの引き出しを観れてとても勉強になりました。
日々想像しながら練習している声の出し方や歌のイメージを目の前にすることで
以下、ワークショップの写真です。