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■ ボイストレーナーは見えていない! その5

人間の体の構造は目があり、鼻、口、耳があり、手足があり、そして

それらの組み合わせ、位置関係など共通した構造を持っています。

だから一見して他の生物ではなく、人間と判別できるのです。

しかし、それぞれのパーツ、例えば目の大きさや色、口の形、

手足の長さなど、その要素は人それぞれ違いがあります。

これこそが、その人をその人たらしめている特徴、特質、特性です。

このように、人間の身体の基本構造を踏まえながらも、

個人的な身体の特性、個性も考慮しなければなりません。

構造は一緒でも、要素の違いから、まったく同一のものは

ないからこそ判断が難しいし、一筋縄にはいかないのです。

同じように、ボイストレーニングをするにあたって、各人の個体差、

つまり、声帯の長さ厚さや柔軟性、喉頭のサイズ、咽頭などの共鳴
する空間の形なども配慮しないといけません。

そして、うまれつきの先天的な個体差だけでなく、
それぞれの人がおかれる文化、環境、言語などの外的要因、

今のレベル、歌のスタイル、そして、刻一刻と変化する体調、

心理的な変化などが網の目のように複雑に絡んできます。

これらの複雑に入りこんだ部分が組み合わさって、

今現在のあなたという全体を構成しているのです。

それでは、この複雑極まりない「部分と全体」に対処するには

どうしたらよいでしょう?

次回に続く・・・

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■ ボイストレーナーは見えていない! その4

ボイストレーナーは、あなたという楽器(全体)の
どのパーツ(部分)を見ているのでしょうか?

ボイストレーニングにおいて、楽器である体の部分とは、
例えば喉頭や声帯であり、呼吸器官であったりします。

腹式呼吸を重視したメソッドでは、部分としての呼吸を重要視し
(腹式呼吸もさらに細分化すると、横隔膜、肋間筋、背筋や臀筋
など、どれを重要視するかにより、メソッドも多種多様です。)

声帯に特化したメソッドは、声帯や喉頭の働きを重視します。

ゆえに、ある先生は、腹式呼吸のエクササイズばかりやったり、
また別の先生は、腹式呼吸は考える必要ないと言ったりするのです。

実は、どちらかだけではなく、声帯と呼吸、つまり全体のバランス
をみて判断しないと、問題の解決どころか、かえってバランスを
崩した悪い状態に陥ることになります。
 

話をわかりやすくするために、声帯と呼吸だけをとりあげましたが、

さらに、共鳴、舌や唇など、それ以外の体のパーツも含め相対的に
そして全体的にみて判断しないといけません。

さらにやっかいなことは、人は一見同じようで、人それぞれ
かなりの個体差があるということです。

次回につづく・・・

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■ ボイストレーナーは見えていない! その3


問題は、全体をとらえることができず、部分にしか目が
いかないことです。

大切なことは、部分と全体の関係性を把握することです。

確かに、象はほうきのようであり、うちわのようであり、
ホースのようでもあります。

しかし、それは象の一部であり、象の真の姿をとらえた
ものではありません。

つまり部分と全体の両方を知ることで初めて物事が明らか
になり、そして理解できるということです。

例え一部分だけがはっきり見えていても、その部分を構成
する全体がどのように関わっているか把握していないと、
本当の問題解決に至りません。

部分が全体の中でどのような役割を担っているのか、
その理解なしには問題を発見することはおろか、
ましてや問題を解決することなどできないのです。

次回は具体例をあげて説明しています。

追記) 手元に触れている部分でさえ、明らかに間違った判断を下す

ボイストレーナーもなかにはいますが、ここではそういう方は除外します。

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■ ボイストレーナーは見えていない!その2

ある先生は「○○しなさい」と言い、
また別の先生は「○○はいけない」と

まるっきり正反対のことを教える場合があります。

私も昔、たくさんのボーカル教則本を読み、

多くの先生からレッスンを受けて

「どうして、こんなにも先生によって言うことが違うのか?」
「いったい、どっちが正しいんだ!?」

と困惑したことを覚えています。

今は、世の中の仕組みというのがわかってきたので、
ボイストレーニングに限らず、そんなことはよくある
話と別に不思議でもなんでもないのですが、

当時の私には謎でした。今同じように悩んでいる方も
きっといらっしゃることでしょう。

混乱をとく鍵は「象と弟子」の話のなかにあります。

お互いが自分の立場で物事を判断、主張しているだけで、
弟子達は、結局同じ象に触れていた。

つまり、自分の考えのみ正しいと主張するボイストレーナーは、

ちょうど目隠しをされた弟子達のようなものといえます。

先生が自分のやり方に固執していたり、視野が狭いと、生徒さんが
抱えている問題の見え方も違ってくるのは当然といえるでしょう。

ほうき、うちわ、ホースいずれも間違っているわけではありません。
かといって、的を得た答えではありません。

それでは何が問題なのでしょうか?

次回につづく・・・・


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■ ボイストレーナーは見えていない!その1

昔々のお話しです。たくさんの人が高僧のもとで修行をしていました。
ある日のこと、弟子たちの間でケンカが始まりました。

一人の弟子が言いました。「自分の言っていることが真実だ!」
「いや、我こそが真理を知っている!」と別の弟子が答えました。

それを見ていた高僧はたまりかね、彼らをあるところに連れて行きました。
そして、弟子達に目隠しをして、そこにいた象に触れさたのです。

そして問いました。「キミたちがいま触っているものはなんだね?」

象の尻尾に触れたものが答えました。「ほうきのようなものです。」

耳を触った弟子が言いました。「いや、これは、うちわのようなものです。」

そして、鼻を持った人は「いや違う、ホースのようなものです。」と言い放ち、

今度はそれぞれが触れたものが何であるかについて、再びケンカが始まりました。
あきれた高僧は「まだわからないのか!」と一喝して、彼らの目隠しを解きました。

そこで、はじめて弟子達は、自分達が触ったものが象であると気づきました。
そして、いままでの議論がいかに無意味なものであったかを悟りました。

以上のお話は、ある故事を私がアレンジしたものですが、
もし、この弟子達がボイストレーナーだったら!? ・・・次回につづく

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久しぶりの更新になってしまいました。

今、ある研究というか、勉強に入れ込んでいます。
ひと段落したら、ブログおよびメルマガ再開します。

ご報告だけではなんなので、またスポーツネタを1つ

普段テレビをあまり観ない私も、芸術性の伴った
フィギュアスケートだけは興味があるのでチェック

純粋に心を動かされました。

いろいろ感じたことの一部だけ、あえて言葉にすると

それぞれの選手の心と体の能力
(生まれつきのもの、後天的に身につけたもの)

運、見えない力

他人の評価、ルール

それらの要因が複雑に絡み合いながらも、
それぞれの選手が自分の役割を精一杯果たしている

ある意味縮図だと思いました。
言葉を介さない、大きな学びを得ました。

根っこは同じ、歌でもなんでも

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六本木ヒルズの森美術館で開催中の「医学と芸術展」
のオープニングレセプションに招かれ伺いました。
 
レオナルド・ダ・ヴィンチにはじまり、医学と芸術という一見
分野の違う二つの側面に光を当てた実に興味深い美術展でした。
 
芸術家による人体のデッサンから、医学黎明期の医療器具
そして最先端のものまで展示されているなかで、
 
ふと視線を移すと、ある若い女性の足に目がとまりました。
きれいなデザインが描かれた義足をされていたからです。
 
いつもだったら注視するのは失礼かと目を背けてしまうのですが、
あまりのインパクトに目が釘付けになってしましました。
 
周りの人達も同じようにその女性に注目していたようです。
なかには一緒に写真を撮ってもらっている人もいました。
 
印象的だったのは、芸術品のような義足そのものというより
女性ご本人の様子
 
輝いていました。まるでアイドルの輝き
 
その時、私の中の固定観念が崩れだしました。
 
少し前だったら、義足はいかに人の目につかないように
カモフラージュするのが普通だったと思うのですが、
 
自らを引き立たせる装飾品として、義足を人の目を
引き付けるダイヤモンドのようにしてしまうとは!
 
本来だったらハンディーキャップであるはずの弱みを
逆に強みに変えてしまうその発想の転換、いや・・
 
健常者でははかり知ることのできない苦悩と葛藤を
乗り越え、「何も隠すことはない。これがありのままの
自分」と運命を受け入れた人の悟りなのでしょうか?
 
運命から逃げ、抵抗し続ける
運命を受け入れ、マイナスをプラスに転じる
 
どちらの生き方が幸せか・・・・
そういえば最近は、筆談ホステスなる人もいるらしいですね。

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真相はわかりませんが、マイケル・ジャクソンは過度の整形や

皮膚移植、漂白作用の影響で多量の薬物が必要だったといわれています。

彼は黒人として生まれた運命を変えたかったのかもしれません。

地位、名誉、富など欲しいもの全てを手に入れてきたマイケルは

自分の運命さえ変えられると本気で思っていたのでしょう。

しかし、それは西洋型の成功を極めた彼でも手に入れられなかった。

一方、東洋の思想家 荘子はこんなことを言っています。


「自然の道理によって容貌が与えられ、
自然の働きによって体の形が与えられているのだ。


好悪の情によって自分の身の内を傷つけることが
ないようにする。

それだけで十分ではないか。

中略

自然の働きが君の形をととのえてくれてあるのに、
君はつまらない弁論でわめきたてているのだ。」

マイケルが幸せだったどうか本人しかわからないことだし

マイケルの生き方と荘子の価値観のどっちがいいのか

それはわかりません。

しかし、運命を受け入れるとどうなるのか?

次回は運命を受け入れた人達についてお話したいと思います。

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先週、そろそろ客足も引いた頃かと思いThis is it!

観に行きました。

閑散とした映画館が好みなので..

しかし、期待はまんまと裏切られほぼ満席。

スクリーン最前列のかろうじて空いて
いた席に無理やり押し込まれました。

これで2時間は辛いなと思っていたら、そんなことも

気にならないほど見入ってしまいました。

印象に残ったことは、矛盾と極ということです。

感じることは人それぞれだと思うので深く言及しませんが
そう言い切っておくことにします。

それはともあれ、単にエンターテイメントとしても見ごたえがあるし
普段見ることのできない舞台裏を覗くという好奇心も満たされたり、

確かにいろんな視点から気楽に楽しめる映画でもありました。

そうそう先日も少しお話した、ドリアンがマイケルに

歌のアドヴァイスしている場面がありましたね。

彼は「アメリカンアイドル」をとりしきるボーカルコーチ、

そしてステージプレゼンスの第一人者でもありますが、

考え方の違いからドリアンとよくぶっかったことを懐かしく

思い出しました。(あくまでも大人のやりとりです(笑)多分)

だからといって私の尊敬する先生には変わりません。

話がそれましたが、次回はマイケルと運命について

考えたいと思います。

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また、歴史にその名を刻んだ男が現れました。
 
ニューヨークヤンキースの松井選手
 
ワールドシリーズMVPという快挙を
成し遂げてくれました。


しかし、この3年ケガと手術を繰り返し、
選手生命さえ危ぶまれていました。

そんな人がまさか世界一のまた世界一
という栄冠をつかむとは!

心が折れそうになったことも、時にはあったと思います。

それでも言い訳をせず、泣き言を言わず、そのとき自分が

できることを毎日ただ淡々とこなす、そのまっすぐな姿

それは、MVPを獲得することになる最終戦で
ホームランやタイムリーヒットを打っても表情を

変えないところからも見て取ることができました。

その時できることに集中し、気負いなく、ただやれる
ことをやっただけという秘かな自信

それは、単に無表情とかクールとかいうものではなく
日本人の美学ともいえる、美しい男の表情でした。

また一段高いところに登った彼に対して深い感慨と

単に1ファンだけにとどまらず、彼の強さ、謙虚さ、

人間として尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。

勇気と希望を与えてくれた、松井選手に心より拍手と、

感謝の気持ちをおくりたいと思います。

ボイストレーナー ブログ 続「3つの言い訳」完結編3
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創意工夫をした、時間もかけた。

やれることは全てやりきった。

 

しかし、それでもできなかった。

そのとき頭に浮かぶ問いは

 

「それでは自分は何ができるのか?」

 

先日才能のお話をしましたが、

 

「できない」ことがわかると、皮肉にも自分が

できること、得意なことが逆に明確になっていきます。

 

「得意なこと」

「自分にしかできないこと」

 

そこに才能の芽が含まれ

あなたが歌う意味があり

そしてあなたの存在理由

につながっているのです。

 

誰もが何でもできる天才にはなれないかもしれません。
しかし、自分にとって必要な才能は与えられています。

 

人の能力や才能を羨むのではなく、あなたの中にある、

あなただけの才能に磨きをかけることが大切なのでは
ないでしょうか?

 

結局自分は自分自身であって自分以外のものには

なれないのですから・・・

 

無理をして取り繕っている自分

他人の皮をかぶっている自分

 

そんな自分に気づくと

 

以前とはまったく違う自分

本当の自分に出会えるはずです。

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「できない」を言い訳にしない。というと誤解する人がいるのですが、

単にそれにしがみつくことをお勧めしているのではありません。

「できるようになる」ことは勿論大切ですが、必要以上に固執すると、

肩に力が入り、上手くいくことも上手くいかなくなります。

体だけでなく、頭や心の柔軟性が奪われ負のサイクルに陥ります。

逆説的な言い方かもしれませんが「できる」「できない」を一度保留
して、いま自分がやるべきことを淡々とやることもまた大切です。

そうすると身体、心、頭もやわらかさを取り戻し、創意工夫も

うまれやすくなります。

要は「できない」言い訳をしないけれども、それに執着もしない。

この絶妙なバランス感覚が大切なのです。

そこを踏まえて、自分はやるだけやったが、できなかった。

しかし悔いはないと胸を張って言えるかどうか、ある種、高校球児

のような、すがすがしいやりきった感を得られるか否かです。

一番いけないのは物事を中途半端に投げ出す、

アンフィニシュな状態で終わることです。

そこには深い絶望と挫折が残るだけです。

大切なことはやりきったという自信です。

この自己信頼さえあれば、たとえできなかったとしても
それは決して後ろ向きの言い訳ではなく


次ぎにつながる前向きな言い訳に変換できます。

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中国の四書五経の1つ「中庸」に

「人一たびにしてこれをよくすれば、己これを百たびす。
一十たびにしてこれをよくすれば、己これを千たびす。

果たしてこの道をよくすれば、愚といえどもかならず明、
柔といえどもかならず強なり」という言葉があります。

意訳すると

他人が1をするなら、自分はその100倍努力する。

他人が10やるなら、自分はその1000倍努力する。

そうすれば、たとえ今はダメでもかならず良くなる。

途中であきらめない、努力すること継続することの
大切さを説いています。

しかし、いくら継続、努力したからといって必ず
結果が伴うのでしょうか?

前回「できない」を言い訳にしないといいました。
しかし言い訳をしていい唯一の言い訳があります。

それは

やることを全てやった。万策尽きた。その時はじめて
「できない」という言葉を口にすることが許されます。

しかし、安易に言い訳したり、ろくに取り組んでいない
段階で「できない」と言うのはどうでしょう?

上手くなりたいといいながら、上手くなるための努力と
工夫をしていない人がいかに多いことか

結果がどうなるかは、とにかく、やるだけやってみない
からにはわからないのです。

それで、たとえ思う結果が得られなかったとしても、
そこから得られる2つのことがあります。

次回に続く

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「3つの言い訳」をしないこと。

これをGSPコースの入会の条件に挙げています。

なぜなら、今までたくさんの方とお会いしてきて、
言い訳をする人に上手くいったためしがないからです。

しかし、ここで白状しなければなりません。
以前は私も3つの言い訳の1つである「できない」
をよく口にしていました。

アメリカに渡り、ボイストレーニングのレッスンを
受け始めてから3,4ヶ月たった頃

師匠である黒人女性の先生に「できない」と言ったところ

先生の顔色がにわかに変わり、拳を振り上げながら、
「私は自分の生徒にできないと絶対言わせない!」

と凄い剣幕で怒られたことがありました。

その際は、ただその勢いに押され、
「悪いことを言ってしまった」
くらいの感覚しかありませんでした。

しかし、後になって、できなかった理由が
その口癖にあったことに気づきました。

言い訳をすると、人間の脳は自分にはできない
理由を一生懸命に探し始めます。

そして、できないように自分を追い込んでいき
その結果やっぱりできなかったと自ら証明する
ことで、その言い訳を正当化させてしまいます。

それとは逆に、上手く行く人は、言い訳をしません。

どうやったらできるか工夫をし、できる方法を探し
そして、できるようになるまで改善し続けます。

やがて道が開かれていきます。

夢が大きいほど、今自分自身が置かれている現実との
ギャップも大きくなり、乗り越える課題も難しくなってきます。

だからこそ、できない理由、難しいことに意識を向けるのではなく、

どうしたらできるか?
そうしたら問題を解決できるか?

良い質問を自分自身に問い続けることがとても大切になります。

ちょっとした考え方の癖が、やがて大きな違いとなって現れます。

表面的なテクニックを云々言う前に「どうやったらできるか」
という思考を是非身につけてください。

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もう1通のメール、それはとても嬉しいメールでした。

「3つの言い訳」をしないと自らに誓い、まさにそれを
体現されている会員さんからいただいたメールです。
下記がそれです。

3つの言い訳について思った事を書かせていただきます。

僕は京都の学校に通っていたのですが、安田先生のレッスン
に集中するため、学校を辞めて東京に引っ越す事も考えていました。

勿論学校はとても大事でしたが、僕にとっては先生のレッスンを
受ける事の方が重要だったのです

しかし「学校もろくに続けられない中途半端な人間が世界標準の
テクニックが身に付けられるはずはない」と考え、どちらも中途半端
にならぬよう、両立する事を決意しました。


勿論京都から月2回東京まで通う事は経済的にも時間的にも決して
楽ではありませんでした。

しかし、その分絶対にバードビークで習っているメソッドを意地でも
身に付けつけてやると言う意欲だけは誰にも負ける気はしません。
(バードビークの他の会員さんも皆同じ思いだと思います)

練習を1日たりとも休んだ事はありません。

歌に集中する場合、何かを犠牲にしなければならない事もあると思います。

確かに元々東京や関東周辺に住んでいる人に比べれば通うのは遙かに
大変かも知れません。


しかし、先生はアメリカまで行かれて、しかも自ら試行錯誤してギャップの
埋め方や本当に効果のある練習方などを見いだされています。

更に歌に専念するために生きる事、歌う事に必要な物以外は省いた
生活をされていました。

渡航費、滞在費、言葉の壁、飛行機ひとつにしても命がけです。
言葉で書くのは簡単ですが、物凄い事だと思います。
とても僕なら出来なかったと思います。


実際先生が居てくれなかったら、僕はアメリカに生まれず日本に生まれた
事を恨んでいたかも知れません。

今は日本人で本当に良かったと思います。(先生本当にありがとうございます!)


実際先生の多大な苦労、覚悟、努力、試行錯誤を考えると(想像出来ないほど
凄まじいと思います)京都から月2回通う事だって屁のかっぱです。

以上、いただいたメールより

いかがでしたでしょうか?この方は「3つの言い訳」を一切していません。
なぜなら、

第一の言い訳「練習する時間がない」

この方は学業やバイトなど多忙な毎日から時間を捻出し
毎日欠かさず練習をしています。

第二の言い訳「レッスンに通うお金がない 」

レッスン料より高い交通費をだしてまで京都から
お通いいただいている。

第三の言い訳「自分にはできない 」

入会時に話すことすらままならない、ほとんど声が出ないという
肉体的なハンディーキャップを言い訳にせず、
今では4オクターブの声域を身につけるまでになった。

以上のように、様々な問題を自ら克服され、日に日に成長されている
会員さんからいただいたメール。

私にとってこれほど嬉しいものはありません。

次回はなぜ、「3つの言い訳」をしないことがGSPコースの
入会条件なのか、その理由を書きたいと思います。

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かなり前に「3つの言い訳」という話をしました。

1、練習する時間がない

2、レッスンに通うお金がない

3、自分にはできない

以上を「3つの言い訳」といいます。

少し前になりますが、3つの言い訳に関係する残念な
メールと嬉しいメールをほぼ同時にいただきました。

残念なメールとは、入会間際にあるご事情で、
入会を辞退された方からのメールです。

プライバシー等の関係で公開することはできませんが、
以下、私がその方に返信したメールの一部です。

「何か自分にとって大切なことを始めようとすると、
不思議なことに大きな障害が突如あらわれるものです。


それでもやるのか?

まるで自分が試されているようです。
そして決断をせまられます。

その問いに向き合って出されたお答えだと思いますので、
それ以上私がいうことはありません。


ただ、下記たわごとだと思って聞いてください。

私がアメリカに行く決断をしたときも、
やはり大きな問題が立ちはだかりました。


ここでは詳しくは言えませんが、
結局全てを捨てる決断をしました。

以前「3つの言い訳」でも書きましたが、
金銭的にも厳しい状況でした。

そのときは確かにとても辛い思いをしましたが、
今になってはその経験が私にとって大きな財産
になっています。


この不況だからダメ。●●●●●●からダメ。
安定してから始めたい。


それは大衆の考え方です。そもそもこの世に
安定などありません。


少なくとも音楽をやるからには、
私たちはアーティストでなくてはなりません。


それは音楽ということだけでなく考え方、
生き方においてもです。


不況だから、●●●●●●から無理ではなく、
不況だからこそ、●●●●●●からこそ、だからやるんだ!

それではどうしたらできるのか?そういった発想、
気概がGSPコースの会員さんに欲しいと思っています。

事実、今レッスンにお越しいただいている方も同じような
境遇の方も数名いらっしやいます。


でも、だからこそ身につくのではないでしょうか?
大きな力になるのではないでしょうか?


勝手なことを書き連ねましたが、
どうぞお気を悪くしないで下さい。


ただ私は同じ価値観を共有したシンガーと出会いたいと思い、
サイトやメルマガでお伝えし続けているのです。」

 

一方、嬉しいメールは「3つの言い訳」をしないと誓い、
それを実行している会員さんからいただいたものです。

(続きは次回に・・・)

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「水泳選手にとって大きな壁は水の抵抗。

ならば自分が水になってしまえばいい。」

これは脳神経外科医の林 成之教授がオリンピックの
金メダリスト北島康介選手にアドバイスした言葉です。

自分そのものが水になり、水と一体化すれば、
脳が水を抵抗とみなさなくなる。

それが運動神経にも伝わり、抵抗感がなく、
より速く泳げるようになるというわけです。

転じて、この考えをボイストレーニングや
歌うときに当てはめてみたら

歌うときも、自分自身の身体だけで声量をあげ
ようとするのではなく、

自分の周りの空間(部屋、スタジオ、ライブハウス、ホール)
さらに言えば、この地球、そして宇宙全体を自分自身の
共鳴体の一部と考え、その空間にゆだねる

そうすれば、無駄な力も取れ、結果として、より柔軟で楽に
しかも響き渡る声で歌えるようになります。

力で押し切る体育会系のボイストレーニングではいずれ行き詰ります。

そう!これからのボイストレーニングは脳科学の知識や質の高い思考
がとても大切になっていくのです。

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4〜5年前にサイトでも紹介したスチーム式の吸入器
も購入から既に6年以上、そろそろ現役引退
 
そこでこの度、超音波式の吸入器を購入しました。
 
これが、スチーム式以上にいい!!
5ミクロンの細かいミストが声帯まで届きます。
 
またこの機種は、生理食塩水も使えるので
もむせる人にとってはよいかもしれません。
 
吸入器を使うメリットは風邪の予防の他、
なんといっても、声帯の動きがスムースになること!
 
吸入の際、軽く発声をしながらミストを声帯になじませた後、
本格的なボイストレーニングをするとさらに効果的です!!
 
私が使用しているおススメの機種
ここが最安値のようです。
ボーカリストは身体そのものが楽器です。
喉のケアにもう少し気を配ってもいいのでは?

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「欲望の実現ではなく、絶えざる可能性こそが必要なのだ。」
とキルケゴールは言っています。


欲望の実現を追い求めること、それは言葉を変えれば執着ということ。
しかし、自分でコントロールできない欲望に執着しても苦しみが増すだけ。

その執着を手放したとき、はじめて心も身体も開放され、
自分に与えられた
可能性の光を見出すことができます。

そして、その光を見出したとき、「やりたい」「やりたくない」そんなことは
どうでもいいことだとわかります。そんなものはちっぽけな自我であると

大切なのは可能性なのです。

それさえわかれば、いま目の前にある、自分ができることを、
ただ淡々とやることが、可能性につながっていきます。

そして、可能性とは自分にとって得意なこと、そして才能でもあります。
それは神から与えられたもの。

そこにあなたの使命があります。

使命に気づけば、それが本当に自分のやるべきことだとわかれば、
迷いを断ち切ることができます。

やりたくないと思っていたこと、嫌いだった自分の声、そして自分自身
を許し受け入れることができます。


おバカな映画がきっかけで、何か深遠な話になってきましたが、
あながち、単なるおバカ映画でもなかったよう気がします。

映画のラストシーン

自分の使命に気づいた根岸君が、フアンの待つライブ会場にクラウザーさん
として駆けつける。そして自らの使命を全うする。

ところが何を血迷ったか、根岸君が愛してやまない渋谷系の歌を1曲披露。
ファンは呆然、ドン引き。でも根岸君はおかまいなし。

自分のやりたい歌を歌える満足感。そして再び怒涛のデスメタル


たとえ不得意でも、全ての結果、責任を負う覚悟で自分の美意識に従うのもよし。
やりたくないと思っていたことの中から可能性を見出すこともまたよし。

結局、答えはないのです。

でもこの映画のラストシーンに1つのヒントがあるのかもしれません。

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不得意なこと、自分の身体に合っていないことをやる場合の覚悟

について、ここでもう一度考えてみましょう。

それは、得意な人の何百倍、何千倍の努力をしなければならないこと

そして努力したからといいって必ず報われるとは限らないという
現実を受け入れなくてはなりません。

なにせ、得意な人が軽々やってのけることを、歯を食いしばって
鬼の形相でやるわけですから、どうみても不自然です。

不自然なうちはまだいいでしょう。
最大のリスクは自分の可能性、そして未来を食いつぶしていく
ということです。

荘子はこんなことを言っています。

「われわれの生命は有限であるが、心の働きは無限である。
有限の身で無限のことを追い求めるのは危ういことだ。」

また、テレキネシスは

「才能とは、自分が何を持っていないかがわかること」

とも言っています。
 
なにせ歴史の偉人たちの言葉ですからその重みが違います。
 
人はそれぞれ与えられた体質(限界と可能性)があり、
それを無視して、単に心の思うままに従ってもストレスを引き起こすだけ。
 
しかし、なにも最初から諦めろと言っているのではありません。
逆に、自分の思っている以上にその可能性、限界は高いところにあります。
 
要は、自分を過大評価も過小評価もしないということです。

次回に続く・・・

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ジョン・ノヴェロ(ナイアシン)

"I highly recommend Tomoaki Yasuda as an excellent vocal instructor.
He really knows his craft!"
John Novello

「やすだともあき氏は最高のボーカル・インストラクターとしてお薦めできる方です。
彼は歌唱という特殊な技術を完璧に理解している。」

ジョン・ノヴェロ(ナイアシン)

マーク・バクスター

マーク・バクスター

"Tomoaki is a gifted and dedicated teacher of singing.
His knowledge of technique is outstanding.
Anyone looking to improve their vocal skills would be well served by this inspiring teacher." 
Mark Baxter

「ともあき氏は才能に満ち溢れているだけでなく、情熱を持ったボイストレーナーだ。
彼は飛び抜けた知識と技術を持ち合わせている。
自分のボーカル技術を上達したいと思っている人は必ず彼から多くを学べるはずだ。」

マーク・バクスター

トレーシー

トレーシー・ミェン・ルイス
▼最新動画
http://youtu.be/7bpwCA171vA

"Tomoaki Yasuda's passion for teaching is rare. 
He
is dedicated to bringing the best in vocal technique to his students,
insuring the student has a complete understanding of their instrument
and how to use it.
He is a wonderful instructor and an great asset to the vocal community as a whole."
- Tracee Meyn

「やすだともあき氏がボーカル・トレーニングに注ぐ情熱は他に類を見ないほどだ。
彼はその情熱的な姿勢で会員に最高のテクニックを伝授する。
また、その技術を完全に理解するよう丁寧な指導を心がけている。
氏は優れたインストラクターだけでなく、ボーカル界にとって大きな財産である。」

トレーシー・ミェン・ルイス

会員さんの声

■ 数多くあるボイストレーニングの学校の中から、BBを選んだのは、先生の声に対する考え方に深く共感したからです。

是非入会したい!と思った時は、生徒の募集をお休みしていたため、他のスクールに通っていました。

 
以前通っていたスクールでは、お腹で支える!の一辺倒で教えていたので、講師の方々が、どうしても喉に力が入ったような声を出していましたし、習っている生徒さんたちもみな同じでした。
 
納得できずに、結局辞めてしまい、歌うことも止めてしまいました。
 
しかし、偶然にまたBBのHPにたどり着いたとき、再度生徒の募集をしていたので、慌てて入会しました。
 
実際にレッスンを受けてみて、の私の感想ですが、まず、とても信頼できます。
 
これが一番大切で、そして全てです。
 
先生が、確かな耳を持ってらっしゃる。
 
そして確かな技術を持ってらっしゃる。
 
だから私の声の出し方のどこが悪くて、どうしたら改善できるのか、的確なアドバイスをすることができる。
 
もう本当にこれが全てです。
 
毎回、声の出し方について、少しづつ理解が深まって、レッスンの後は、とてもハッピーな気持ちになります。
 
一度は歌うことをやめてしまいましたが、安田先生と出会って、また基礎から習い始めることができて、本当にラッキーだと思っています。
 
少しづつですが、理想の声に近づけるよう、これからも頑張っていきたいです。
(K,Eさん 千代田区)
 
 
■ 喉に力が入ってしまって、1曲すら歌いきることが困難というのが私の悩みでした。
 
HPでbirdbeakの存在を知り、体験カウンセリングに行くことに決めました。
 
無料体験レッスンというものがたくさんあるなか、そうではない有料のレッスンに惹かれたのは、HPから何らかの力、引き寄せる力を感じたからだと思います。
 
体験カウンセリングに私は1分半ほどのデモ曲を持参しました。
 
自分の出来るすべてを、すべての知識をそこに凝縮して録音しました。
 
そして、そのたった1分半のデモを安田さんに聴いていただきました。
 
そしたらなんと、即座に4つ5つとアドバイスの言葉が私の耳に届きました。
 
今まで悩んでいて、何をしたらうまくなるのかわからずにいたのに、一瞬にして解決の方法を見出した安田さんには本当に驚きました。
 
そして感動しました。
 
本物に出会えたと思いました。
 
レッスンに通い始めの頃は、正直、新しいアイディアに戸惑いました。
 
頭ではわかっていても、実際に出来るかといったらそうでなかったからです。
 
頭でわからないことすらありました。
 
固定観念があったからです。
 
わからないことは何でも、そして何度も同じ質問をわかるまで質問しました。
 
その都度、安田さんは丁寧に様々なアイディアで教えてくださいました。
 
今私は、レッスンに通い始めて約1年になります。
 
頭でわかっていることと、出来ることのギャップがやっと埋まってきているところです。
 
以前のように何をしたら良いのかという悩みは無く、日々正しい方向に努力できるくらいにまでなりました。
 
もちろんまだレッスンによるアドバイスが必要な段階ですが。
 
昔、力いっぱい歌って録音したものと、今、力を抜いて歌ったものを比べると、明らかに変化があります。
 
今のほうが聴きやすい、そして何より歌いやすい。
 
いかに無駄なことしていたかがわかります。
 
しかも喉を痛めていました。
 
今は、歌っても疲れない、喉が痛くならない、ということが嬉しくて仕方ありません。
 
入会前の悩みはもちろん無く、今の悩みは歌いすぎによる近所迷惑を心配するくらいです。
(M,Iさん 千葉市)
 
 
■ Bird Beakで安田先生のレッスンを受けるようになって3か月半になります。
 
たったそれだけの期間なのに、自分の口の中や喉における意識が格段に上がりました。
 
具体的に言うと、固まりだったものが、現在10くらいにパーツ分けされて、それをある程度ばらばらに動かせるようになってきた、という感じです。
 
これからもっともっと細分化していくんですよね?楽しみです。
 
以前のボイトレでは「お腹から声を出せ」以外に、どこをどうすればいいとはちゃんと教えてもらえず、まぐれでいい声が出ると「その状態をおぼえておくように」・・・。
 
それを習いに行ってるんじゃん!!
 
のどを壊す前に、安田先生に出会えて本当によかったです。
 
1日も早く、今歌っている声と、ここで学んでいることが歩み寄って、素敵な歌が歌えるようになることを祈りつつ、今日も練習します^^
 
そうそう、この三日坊主の私が、ほぼ毎日、安田先生に習ったことを復習してるんです。
 
そうさせる何かも、ここのレッスンにはあるんですね。
(ウクレレリンコさん 市川市)
 
 
■ 大阪から毎月2回通っています。
 
交通費のほうがレッスン料を上回りますが、それでも通う価値があります。
 
こちらが一生懸命に練習し、成果を出せば出すほど、無限のアイディアと方法を与えてくれ、先生の引き出しの多さにはいつもビックリさせられます。
 
おかげさまで、自分の夢の実現まであと一歩のところに来ました。
 
本音を言えば、今いる会員だけで独り占めしておきたいです。
 
だからあまり多くの人に入会してもらいたくありません。
 
やる気のない人は来てもあまり意味はないでしょう。
(Y,Sさん、大阪)

ボイストレーニング教室

世界標準の
ボイストレーニング・ボーカル教室 Bird Beak

東京、横浜、大阪、名古屋、京都、福岡、札幌などに会員がいらっしゃいます。

代表プロフィール

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やすだ ともあき

ボイストレーニング・ボーカル教室Bird Beak 代表2度に渡る長期アメリカ滞在(3年)でアメリカ人プロシンガー、ボイストレーナーのレッスンを受け、トレーニングの教授法も学ぶ。
多くのプロミュージシャンとのセッション、ライブ活動を経て帰国。アメリカ人ミュージシャン、音楽関係者との親交も深い。
渡米ライブ、アメリカ人ボーカリストへの指導経験もある。 NATS(全米歌唱指導者協会)会員

アメリカに20年は後れている日本のボイストレーニングに、新しい価値を伝えることを使命とする。

ボイストレーニング、ボーカルスクールの裏事情を知り尽くした「やすだ」が、いま本物の情報を提供する!